日本ハム石井一成内野手(27)がBIGBOSS体制1号本塁打を放った。

ソフトバンクとの開幕戦(ペイペイドーム)の4回先頭で、千賀の投じた154キロ直球を完璧に捉えて右翼スタンドへ先制1号ソロ。「自分でもびっくり。よく飛んでくれたと思います」。

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狙い澄まして、捉えた。「自分のスイングをすれば、何とかなると自分に言い聞かせて」。初球から振った。真ん中付近への初球152キロはファウル。春季キャンプから続けるファーストストライクを積極的に狙ったが、捉え損ねた。それでも焦らず、次のストライクボールを、じっと待つ。2球目からはカットボール、スライダー、スライダー。内、外と低めに散らばった変化球を見極め、カウント3-1。直球に狙い球を絞った。

5球目は1球目と似た甘いコースに154キロ直球が来た。「相手がどうこう考えても、レベルが高いのは分かっていることなので。自分のできることを、やってきたことを出すだけ」と、ジャストミートした。千賀には試合前まで通算21打数1安打。対戦は3年ぶりも、超難敵を打ち崩した。

この日は「3番二塁」で開幕スタメンを勝ち取った。朝にBIGBOSSから「3番で行くよ」と、インスタグラムのDMが届いた。「全然、飯食えなかったっす」と、自身もびっくりのクリーンアップ起用だったが、しっかり結果で応えた。新庄監督も「よー打った、石井君。完璧でした」と、たたえた今季のチーム1号。黒星スタートも、希望をもたせる放物線となった。【木下大輔】