巨人の清武英利球団代表と山下哲治スカウト部長が5日、埼玉県川越市の社会人ホンダ野球部のグラウンドを訪ねて安藤強監督ら関係者にあいさつし、同部の長野久義外野手について「1位指名に足る存在」との考えを伝えた。清武代表は報道関係者に「巨人としては1位指名したい」と、ドラフト会議での方針を明言した。

 巨人入団を強く希望する長野は2006年に日本ハム、昨年にはロッテに指名されたが、いずれも入団を拒否した。

 清武代表は長野を「これだけ巨人に入りたいという気持ちを持っていて、社会人を代表する野手」と評価。異例の時期の方針決定には「少し早いが、退くことはない」と説明した。長野はこの日、チームを通じて「お忙しい中、足を運んでいただいて感謝しています」とコメント。安藤監督は「本人は朝からわくわくしていた。やはり一番うれしいのは長野だと思う」と話した。

 [2009年2月5日20時10分]ソーシャルブックマーク