ソフトバンクからFA宣言した杉内俊哉投手(31)が8日、都内のホテルで、巨人と初のFA交渉を行った。交渉後に会見した一問一答は以下の通り。

 -初交渉を終え、今の率直な気持ちは

 杉内

 すごくいい評価をいただいてますし、実際に、新聞でしか、今までそういう情報が入っていなかったので、実際今日、原沢代表とお会いして、すごくいい印象を受けました。

 -原沢代表からFA解禁即日に電話連絡があったが

 杉内

 すごく光栄なことですし、なぜ僕をとるようになったという、その辺も詳しく説明していただき、本当にうれしく思いました。

 -巨人の印象は

 杉内

 素晴らしい球団ですし、ホークスにも王会長がいますから。王会長のような、すごく立派な選手が多いですから。伝統もあり、すごく印象が強いですね。

 -印象に残った話は?

 杉内

 たわいのない話もあり、1時間半。趣味の話もありました。原監督とも電話でですね、お話をしたんですけど「悔いのない決断を」と言っていただきまして、WBC以来の会話でしたので、緊張しましたし、うれしく思いました。

 -背番号など具体的な話はあった

 杉内

 希望は聞かれました。47番はグッさんが、山口が付けてますから。それを取ってまで「47」にこだわってはいないとは言いました。

 -杉内選手から質問はあった?

 杉内

 家族のこととかが一番気になっているので、そこを。全面的にバックアップしてくれると言っていただいたので。それ以外はないです。

 -次はソフトバンクと交渉?

 杉内

 次からホークスと交渉させていただくんですけど、王会長も言っていたように「悔いがないように自分の道だから」と言ってましたし、後悔がない、それだけですね。

 -選択する上で最も重視するものは?

 杉内

 必要とされているところで僕はやりたい。それがホークスなのか、ジャイアンツなのか、まだ分かりませんが、そこを一番、重視してます。

 -決断はいつまで

 杉内

 双方に失礼のないよう、なるべく早くは決断したいと思いますけど、どちらにしても、一生そこでお世話になる可能性が高いので、なかなかすぐには決められないかもしれませんが、限られた時間の中でじっくり考えたいと思っています。

 -ダルビッシュがメジャー表明しました。メッセージを

 杉内

 僕も一目置いているので、彼は必ず活躍すると思ってますし、願っています。

 -巨人が必要としているというのを感じたと言ったが、具体的には?

 杉内

 原沢代表から「巨人軍の優勝している年、優勝が見えている年というのは、左の先発投手が2人から3人いる」と言ってましたし。昨年に関して内海1人で頑張っていましたしね。「ぜひとも杉内くんがジャイアンツに入って、左が2人。優勝が見えてくる」と言ってましたので、すごく印象に残ってます。

 -内海とは個人的な親交は?

 杉内

 WBCで一緒でしたし。電話番号とかは知りませんが、球場で会ったときには、内海も山口もあいさつに来てくれますし、かわいい後輩です。

 -内海と2人で引っ張るというのはイメージできる?

 杉内

 まだ分かりませんがね。そうですね。どうでしょう。ホークスとの交渉が終わって、決断したときに。どっちか分かりませんが。

 -背番号は?

 杉内

 僕から特に言うことはないと言いました。47番が欲しいと言うわけでもないですし、向こうから言われましたが、特に何番でもいいと言いました。(番号の)提示はされてないです。

 -原監督とはどのくらい話を?

 杉内

 緊張して、あまり覚えていないですけど、2分くらい2、3分じゃないでしょうか。緊張して「はい、わかりました」くらいしか言ってないです。

 -交渉の中でどのタイミングで電話が

 杉内

 野球の話が終わって趣味の話になる前じゃないですかね。

 -金銭的な条件については最大級だった?

 杉内

 すごく評価していただいてます。詳しいことは先生(代理人)が言ってくれると思います。あの、その点で僕は不満はありませんね。

 -住環境の不安があると思うが、バックアップはどう?

 杉内

 子供が来年から小学校ですし、自分自身も環境に慣れるのもあまり得意じゃない。だいぶ時間がかかるなと、もしジャイアンツに決めた場合。自分自身の問題でもあるんですけど。

 -決断の大きな要素に

 杉内

 独身なら話は早いんでしょうけど、こっちに来るとなると、今まで愛着ある福岡を捨てるということもあるんで、一番ネックというのもあるんですけど。-家族は何と言っている?

 杉内

 僕が決めて道を一緒に付いてくる。