(2のつづき)

 -原監督。杉内くんの加入で、若手に対してどういう影響を期待しますか

 原監督

 もう、どういうというか、それは選手個々が彼の良さをね、しっかりと観察するでしょう。また、そういう選手がジャイアンツの選手でしょう。彼の中では、自分をしっかりと出してもらう、それに集中してもらえばいい。いい形で刺激になって、投手力全体がレベルが上がる、そういう投手陣になってくれればいいな、と思います。

 -杉内投手。1年が勝負といいますが具体的にこだわりたいところ。

 杉内

 毎年、とくに数字の目標とか設定はしないんですけど、あえて言うならば05年に18勝というキャリアを残して以来、そのキャリアを超えていないので、そのキャリアを超えられるように18勝という数字を目標にやっていこうと思います。

 -杉内投手。パからセ。そのあたりの変化をどうアジャストしようとしてますか

 杉内

 パ・リーグの場合は投手は打席に立たなくていいので、ピッチングに専念できるのですが、セ・リーグの場合は、バントもして、打って、走る。本来の野球のスタイルだと思いますので、高校のころを思い出しながら、プレーしていこうと思います。

 -杉内投手は「実感ない」と言っていましたが、開幕投手争いに関して、原監督はどのように考えていますか

 原監督

 いっぱいいるなぁと考えています。その中で、少々時間をいただいて、2月の、3月、3月イッピくらいに決めたいと思います。今は決まっていません。

 -杉内投手の可能性は

 原監督

 可能性はジューブンにあります。それはもう、十分あります。

 -今オフ、着々と補強でき、3年ぶりの優勝を狙う来季への手応えは

 原監督

 まだそこまでは考えておりません。ただし、戦う戦力という部分において、2012年度が楽しみなシーズンになるなと感じております。

 -杉内投手、セ・リーグで楽しみな打者がいますか

 杉内

 すべての選手と対戦して勝ちたいと思いますので、だれというのはないです。

 -18勝を超えると言いましたが、それを達成するために、これまでと変えることはありますか。技術的なことや、何かイメージがあれば、教えて下さい。

 杉内

 正直、イメージはないですね。今まで10年間ホークスでやってきたことを、ジャイアンツで出すことが僕の使命だと思いますし、特に変えることなく、やっていこうかと思ってます。

 -今まで積み重ねてきたことを出せば目標に達成できる自信があると

 杉内

 はい。自信はあります。

 -原沢代表。左の投手が必要と言いましたが、具体例を

 原沢GM

 90年、宮本投手が10年ぶりくらいに左で規定投球回数を達成して、それで優勝に、チームはしていると思います。ただ、93年以降7年間、規定投球回数に達した左投手はいない。2000年に3人、左の柱。そのあと5回優勝してますが、そのうち4回が左の先発が2枚。そういう意味では3シーズンぶりに左の先発を2枚確立できる、しないといけないんじゃないかな、と思います。(おわり)