女子野球の第5回W杯(8月10日開幕、カナダ・エドモントン)に向けた日本代表候補トライアウトが4日、埼玉・川越市の尚美学園大で行われた。1次選考を突破した54人が参加。特別ルールの紅白戦などで2次選考を行い、片岡安祐美内野手(25=茨城ゴールデンゴールズ監督兼選手)ら24人が選出された。4年ぶりに代表復帰した片岡は「日本は3連覇する力がある。一丸となってやりたい。女子野球は自分の原点。15歳で(代表に)入って優勝もして、うれしいことも悔しいことも経験した。10年前よりレベルも上がって、人口も増えた。女子野球を広めたい」と、サッカー女子日本代表の「なでしこジャパン」に負けない人気獲得を誓った。

 元西武の新谷博監督(47)が「世界の4番」として期待するのが西朝美捕手(24=アサヒトラスト)だ。167センチ、90キロという西武中村をほうふつさせる堂々たる体格で、前回大会では日本選手唯一の柵越え本塁打を放っている。「3連覇を意識しないで、いつも通りやれば勝てる。ジャパンのために生活している。今までの指導者に恩返ししたい」と、V3&2大会連続柵越え本塁打を狙う。