<西武6-5ロッテ>◇29日◇西武ドーム

 CS出場権を争う西武に、ロッテが痛い1敗を喫した。

 先発の古谷拓哉投手(32)の乱調が誤算だった。3点リードの3回1死から四球で一、二塁とし、4番浅村に同点3ランを許した。制球には定評があるが、4回に押し出しで一時勝ち越しを許すなど、3回3分の2で与四球5、5安打4失点と崩れた。

 7回までに5投手をつぎ込み、楽天戦や西武戦で益田直也投手(23)に代わってクローザーを務める内竜也投手(28)を8回に投入せざるを得なくなった。最後は10回裏に益田が先頭打者を出してサヨナラ負け。伊東勤監督(51)は「ベンチのミス」と悔やんだ。

 1点を追う9回には荻野貴司外野手(27)が盗塁で相手捕手の悪送球を誘い、一塁から一気に生還して流れを呼び込んだ。だが勝ち越しの走者を出した10回無死一塁で、清田育宏外野手(27)が犠打を失敗。指揮官は「現状ではいっぱいいっぱい。みんな心が弱いですね。こんなんじゃCSに出ても勝てない」と嘆いた。