<楽天5-7ロッテ>◇12日◇コボスタ宮城

 ロッテ藤岡貴裕投手(24)が涙を流した。7回3分の0を3失点。勝利投手の権利を有したまま、マウンドを降りると、人目もはばからずにバスタオルで涙を拭った。

 この日の朝5時48分に都内の病院で3156グラムの長男が誕生。その喜びを胸に登板していた。8回表に味方が3点を追加、リードは6点となっていた。チームのため、新しい命のため、完投が見えてきた矢先だっただけに、悔し涙がこぼれた。

 「新しい命を支えていかないといけない。しっかり支えていけるように頑張りたい」と、5勝目を挙げた左腕が、さらなる活躍を誓った。