<中日5-6DeNA>◇28日◇ナゴヤドーム

 4時間54分の果てに、中日の自力でのクライマックス・シリーズ(CS)進出が8月にして消滅した。

 7回に10年目工藤のプロ1号3ランで追いついたが、12回にパヤノと田島が力尽きた。中日がナゴヤドームでDeNAに3連敗するのは、まだ選手谷繁が横浜に在籍し、その年マシンガン打線で優勝した98年9月以来16年ぶりの屈辱だった。

 谷繁元信兼任監督(43)は、敗れはしたが意地の1発を放った工藤について「出番を待って、やっと出番が来て、その思いをグラウンドの中で表現してくれた。この姿を周りがどう見るかですね」とうなずいた。

 一方で自力CS消滅については「この状況を受け止めていくしかない。どうやって跳ね返すか、はねのけるかやっていかないと。まだ(Bクラスと)確定していないじゃないですか」と懸命に前を向いた。