史上初の珍事でも、勝ちは勝ち!

 楽天星野仙一監督(67)は31日、前日の試合でプロ初勝利を挙げた横山貴明投手(23)に高級時計を贈る考えを示した。

 横山は30日のソフトバンク戦で、1-1の7回2死二塁で登板。今宮に初球を打たれ、勝ち越しを許した。だが、二塁を狙った今宮が走塁死を喫したため、1球で攻守交代。その裏、味方打線が8点を奪い逆転したため、適時打を許しながら勝利投手になった。デビュー戦の1球勝利はプロ野球史上初めてだった。

 星野監督は、プロ初勝利を挙げた投手に記念の腕時計を贈っている。前日の試合直後は「あんなもん、初勝利とは言わない」と話していた。この日は「勝ちは勝ちだろう。珍しいなあ。(プロ野球の)80年の歴史で。俺は初勝利の時は必死に7回ぐらいまで投げたのに」と苦笑い。どういう形であれ、勝った以上は記念の時計を贈るようだ。