<広島1-2中日>◇11日◇マツダスタジアム

 広島は野手16人すべてを使い切ったが、痛恨の惜敗で3連勝を逃した。野村謙二郎監督(47)は「仕掛けて、どんどん勝負に行った。打つ手は打った。今日はそれがはまらなかった」と振り返った。

 攻めの采配を貫いた。先発ヒースは5回で5四球と制球に苦しみながら、被安打2で無失点。まだ球数88の状況で、両チーム無得点の5回1死から代打鈴木誠を送り出した。

 1点を追う7回1死満塁、左腕大野から右腕又吉へのスイッチを確認すると、4番ロサリオに迷わず代打松山をコール。ビハインドの展開でも2連投の中田、3連投の中崎を投入したが、勝利に結びつかなかった。

 首位巨人とのゲーム差は4に開き、マジック16点灯を許した。指揮官は「(4ゲーム差とか)それは関係ない。僕らは勝たないといけない。明日から1つ1つ、しっかり戦っていくだけ」と力を込めた。