<ソフトバンク2-1オリックス>◇2日◇ヤフオクドーム
ソフトバンクがオリックスとの死闘を制し、延長10回松田のサヨナラ打で3年ぶりのリーグ優勝を果たした。
シャイで、ポーカーフェイスの秋山監督が、苦しみ抜いた優勝に感極まった。サヨナラ打を放った松田とがっちり抱き合った。大泣きする秋山監督は、内川に背中を押され、歓喜の輪に体をあずけた。マウンドとホームベースに集まった選手に持ち上げられ、両手バンザイの体は、7度宙に舞った。
3年ぶりの美酒に王会長、孫オーナーも握手と笑顔で、秋山監督以下、コーチ、選手を出迎えた。
圧倒的なリードを誇りながらも、終盤の失速とオリックスの驚異的な猛追に遭い、144試合目での優勝決定だった。
試合後、秋山監督は勝利者インタビューでも感無量の様子。目に涙を浮かべながらインタビューにこたえた。
─劇的な優勝だった。3年ぶりの優勝の気持ち
秋山監督
幸せです。ただ、ひと言ですね。僕よりも、ファンと、選手のみんなが一番苦しんだ。本当に優勝できてよかった。
─苦しい試合内容だった
秋山監督
勝てば優勝。選手のときに(個人的には)経験したけど、どれくらい重いか(選手は)プレッシャーを味わったのではないかと思います。
─松田が決めた
秋山監督
松田の元気を力強いと思って見ていた。全員でそういう(サヨナラの)場面を作って、松田に任せた結果だと思います。
─全員で頑張った
秋山監督
(選手)全員の力でここまできた。ファン、裏方さん、球団、会社の人達、みんなでつかんだ勝利だと思う。
─胴上げで宙に舞った
秋山監督
覚えていないです。
─144試合目、地元での優勝
秋山監督
10年に1度しかこういう試合はないと思うし、ファンの熱い声援が後押ししてくれた。(ファンに向かって)おめでとうございます。
─これからCS、日本シリーズと続く
秋山監督
まだまだ、今年のキャンプから日本一を目指して頑張るぞと言ってやってきた。144試合めいっぱい戦ってここまできた。これから、ひと山、ふた山あるけど一歩ずつ前進して、日本一を目指したい。