<イースタン・リーグ:日本ハム8-3楽天>◇26日◇鎌ケ谷

 課題の守備は急上昇中。日本ハム中田翔内野手(19)が26日、イースタン楽天戦で14試合ぶりに一塁守備に就いた。背走しながらの邪飛など、3度の守備機会を無難にこなした。打撃でも7回、追加点の口火となる左前打を放ち5打数1安打。2試合ぶりに快音を響かせた。

 “修行”の成果は確実に出ている。チーム事情で三塁起用が続いていたことが、結果的に守備力強化につながっていた。以前は「捕るだけでいいし、ファーストの方が気持ちが楽」と話していた。しかし居残り特守や夜間練習でみっちり鍛え上げられ「今はサードの方がいい」と言えるまでに成長した。水上2軍監督は「体のキレもいいし、うまくなった」と称賛。「今後はもうちょっと(バットを)振る量を増やしてもいいのでは」と練習メニューの比重の再考まで口にした。

 2軍とはいえチームの連敗を10で止め「そりゃあこれだけ負けたら悔しかったですよ」と振り返った。続けて「まだ気の抜けた打席になってしまうことがあるので、ペースを上げていきたい」と今後に向けた。1軍昇格へ、攻守ともにさらに磨きをかけていく。【本間翼】