<巨人5-4中日>◇10日◇東京ドーム

 中日・デラロサが来日1号をかっ飛ばした。1点ビハインドの8回先頭に代打で登場。巨人山口の143キロ直球をジャストミートし、中日ファンで埋まる左翼席に同点ソロをたたき込んだ。「塁に出ることを考えていたけど、打った瞬間いったと思った。完ぺきなバッティングができたよ」。安打は4月12日広島戦の内野安打以来2本目。守備固めが本職だが代打10打席目で意外な?

 本塁打を放った。

 米大リーグで49試合出場の経験を持つが、謙虚な姿勢を貫いてきた。常にウッズや立浪の忠告に耳を傾けて「日本で経験のある選手の意見を聞くことは当たり前。私は日本でルーキーだからだ」。この日もコーチ陣のアドバイスに頭に入れて打席に立った。「1番速い球にタイミングを合わせていた。よかった」と笑った。

 遠征先では午前中にウエートトレーニングに励むウッズに同行して、肉体を強化。「ウッズが鍛えているのに、私に必要ないはずがない」。自分の流儀に固執せずに、日本に柔軟に対応している。「これで家族も喜んでくれると思う。ただ今日は負けて残念だったから明日は勝てるように頑張りたい」と気合を入れていた。【益田一弘】