<ソフトバンク2-5阪神>◇24日◇福岡ヤフードーム

 阪神ウィリアムスは興奮気味にまくし立てた。「どんな状況でもモチベーションを高く保とうと思っていた。自分にとっても大きな試合だったし、チームにとっても大きな勝利になって、すごく、すごくうれしいよ」。。1点ビハインドの8回からマウンドに上がった。ソフトバンク主軸の松中、小久保、柴原を3者凡退2三振に片付けた。直後の9回、鮮やかな逆転劇。終わってみれば今季初の勝利投手になっていた。

 18日ヤクルト戦、20日オリックス戦と来日6年目で初めて2試合連続敗戦投手となった。「来日以来、最も悪い。次の試合は日本シリーズのつもりで戦う」と話すほど思いつめていた大事な登板で、白星のつく復活劇だ。

 小久保は外角から体のすぐそばまで曲がってきたスライダーに、驚いた表情で空振り三振に倒れた。ウィリアムスも「自分でも今日は切れているな、と思ったんだ。小久保さんがそう思ってくれたのならうれしいね」と宝刀の切れ味にも満足そうだった。