オリックス清原和博内野手(40)が18日、ウエスタン・リーグ中日戦(北神戸)の試合前、数々の「平成の名勝負」を演じた野茂の引退を惜しんだ。西武時代の90~94年まで野茂(当時近鉄)と対戦した5年間の成績は、118打数42安打で打率3割5分6厘、10本塁打、27打点、34三振。当時、フルスイングする清原と速球で力勝負する野茂の対決はファンを魅了した。

 清原

 あれだけ大きな手術をして、リハビリしてマイナーで野球する姿には尊敬を覚えました。死闘を繰り広げた投手がいなくなるのはつらいですね。

 野茂との一番の思い出は90年4月10日の初対決。初回無死満塁の場面で空振り三振に倒れた。「フォークなら簡単に三振するという場面でも、真っすぐ勝負を挑んでくる男でした。それで近鉄が優勝を逃した年もあった」と振り返った。

 清原は同年8月5日には野茂から、150号本塁打を記録。ファンは三振かホームランかで沸き、2人も対決に燃えた。清原は「サムライ魂を持った偉大な投手。同じ時期に対戦できて幸せでした」と、名勝負を演じたトルネードに最高の言葉を贈った。