<ソフトバンク0-7日本ハム>◇18日◇福岡ヤフードーム

 ソフトバンクが日本ハムに弱い。今季19回戦で13敗目を喫し、早くもカード負け越しが決まった。6月4日のヤクルト戦以来、後半戦では初となる今季6度目の完封負けだった。「やっぱり夏場は征服しないといけないんだけどね。夏をやっぱり乗り切らないと。いい状態で乗り切らないと」。打線の夏バテ状態に、王監督の言葉も弾まなかった。

 主砲の調子が、波に乗れないチーム成績に直結している。3点を追う4回だった。1死一、三塁の絶好機で、4番小久保は134キロのスライダーで遊併殺打に倒れた。「あんなところで併殺ですみません。スライダーが来ると思ってあれだもんね」と小久保自身も認める状態の悪さだ。

 小久保は5日のオリックス戦で19号ソロを放って以降、ここ8試合、37打席打点なし。17日の試合後も資料室で打撃の状態を確認し、室内打撃練習場で打ち込みも行うほど、小久保も復調に躍起だった。「う~ん、小久保は元気がないね。全体的にとらえられていない」と王監督も小久保の不振を気に掛けた。

 これで日本ハム戦の対戦打率は、チーム別ではワーストの2割3分5厘にまで落ちた。「夏はチャンスだと思ってね。点を取らんと投手は常に0に抑えるわけにはいかんから」と王監督も夏場だからこそ、打線の奮起に期待する。この日も福岡市内の病院で点滴を受け、通常より2時間近く遅い午後0時44分に球場入りした。「まあまあ、西武に移動して、頑張りましょう」と王監督。9連戦の最後を締める19日からの西武戦は、自力優勝の存続をかけた戦いになる。【中村泰三】