“五輪後遺症”に悩む中日チェン投手(23)にメスが入った。8日、ナゴヤドームで行われた練習では1人別メニューで遠投などを行う姿があった。台湾代表として参加した北京五輪から帰国後、2試合に先発したが、いずれもKOされて2連敗。チェン自身が「帰国してから下半身が使えないし、腕も振れない」と話すように深刻な状態だ。

 そのためこの日は森バッテリーチーフコーチが見守る中、フォームを確認するように三塁ファウルグラウンドから一塁へ遠投を繰り返した。「森さんに相談して下半身の使い方などを注意してもらった。これまでよりはいい感じになってきました」。北京ではメジャースカウトの注目も集める活躍だったが、使用球の違いなどで投球フォームが崩れた。9日からの巨人3連戦では第1戦の小笠原に続いて第2戦での先発が予想される。クライマックスシリーズ進出のためにもチェンの早期復調は欠かせない。