8日の第6戦に先発する西武帆足和幸投手(29)が「工藤パワー」にあやかる。もう後がない一戦を控え、西武ドームで最終調整。「L工藤」と刺しゅうの入ったグラブを手に「うちは勝つしかないですから」。適度な緊張感のもと、発した言葉と表情に自信がにじみ出ていた。シリーズ第2戦では5回1失点。制球が乱れた課題も修正し、仕上げは万全だ。

 西武時代から尊敬する横浜工藤を目指し、3年前から背番号47を背負う。第5戦では、テレビ解説のゲストで球場を訪れていた工藤と対面。「番号にふさわしい活躍をしている」と感激の言葉も受けた。11度の日本一を経験した左腕に少しでも近づきたいと、この日の練習では工藤が西武時代に使っていて譲り受けたグラブを使用した。野手陣の相次ぐ故障で、先発投手にかかる負担が増えそうだが「マウンドに上がる以上、1人で投げきりたい」と力強くG倒を宣言した。