中日小笠原孝投手(32)が初の規定投球回クリアに向け、元日にナゴヤ球場で始動していた。2日、同球場で自主トレを行い、ランニングやキャッチボール、ウエートトレーニングなど約3時間のメニューを消化。年末年始は例年、千葉の実家に帰省していたが、今年は名古屋で迎えていた。「こっちのほうが施設が充実していますから」と話した。

 投手陣でただひとり1軍フル登録された昨年は26試合で8勝11敗の成績を挙げたが、納得していない。「(シーズンの)最後のほうはダメだったし、規定投球回を投げないと活躍したなんて言えない。今年こそ達したい」と話した。

 プロ11年目の今年にかける思いは強い。20試合に先発した一昨年は120回1/3、そして昨年は山本昌に次いでチーム2位となる132回を投げた。だがいずれも規定投球回の144回にはあと一歩届かなかった。

 「この時期はケガをしないためのトレーニングですから」。自宅近くの神社で初詣でも済ませ、今年の活躍を誓った小笠原。プロ11年目を飛躍の年にすべく、徐々にペースを上げていく。【福岡吉央】

 [2009年1月3日11時43分

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