<中日1-7ヤクルト>◇29日◇ナゴヤドーム

 ヤクルト館山昌平投手(28)が05年7月30日阪神戦以来の4年ぶり無四球完投勝利で、チームを連勝へ導いた。5回に下位打線の連続長打から1点こそ失ったが、「攻撃陣が点を取ってくれたから」と、大量援護に助けられた結果と謙虚に振り返った。

 昨年からの中日戦連勝を5としたが、「たまたま」と得意意識はない。この日は、前日両翼93メートルの豊橋での同僚川島亮の投球を参考にした。「あれだけ狭い球場で攻めていた。ナゴヤドームは大きいし、思い切って川島のような(攻める)投球を心掛けようとした」と、好投の一因を挙げた。

 チームにとって今季初の完投勝利となった。高田監督は「8回に代打も考えたけど、本人が行くと言ってきたから」と、意思を尊重した形と説明した。その裏には救援陣の疲労も考慮して、荒木投手コーチとの間に「先発陣は月1完投」の約束があったからという。チームは連勝で首位巨人に2・5ゲーム差に迫った。

 [2009年4月30日8時32分

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