<中日4-0オリックス>◇20日◇ナゴヤドーム

 投手陣の立て直しを図るオリックスに光明が差した。不振で2軍調整していた近藤一樹投手(25)が17日ぶりに先発。6回3失点で5敗目がついたが制球、切れ味とも好調時を思わせる内容だった。大石監督も「光の見える投球だった」と評価した。

 18日に佐々木投手チーフコーチが不振の責任をとって2軍コーチに降格。チーフに昇格した清川コーチは「『心の継投』をしよう。次の投手、明日の投手にいい形でつなぐ気持ちを持とう」と就任あいさつで投手陣を鼓舞していた。

 4連続KOで2軍落ちした右腕もチーム低迷の一因だったが、走り込みでフォーム修正に成功。生命線の外角低めの直球がさえ、変化球も絶妙の制球力だった。「手応えはあったけど詰めが甘かった。点を取られないように粘らないと。納得はいっていません」。近藤は反省したが、火の車だった先発陣に頼れる1枚が戻ったことは大きい。

 [2009年6月21日12時38分

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