<阪神7-2ヤクルト>◇3日◇甲子園

 ヤクルトは、先発館山昌平投手(28)が今季最短4回5失点と大誤算で、今季2度目の4連敗を喫した。勝った首位巨人とは5・5ゲーム差へと広がり、高田監督も「今まで頑張って貯金をつくって来たけど、ズルズル行かないようにしないと。何とか早く(連敗を)止めないとね」と、気丈に前を向いた。

 前回登板で黒星を喫するまで、開幕から8連勝と安定感抜群だった館山が、2回に阪神ブラゼルに先制2ランを浴びるなど一挙4点を献上した。連敗となった右腕は「ゲームをつくらないといけないのに。(早い回に)大量失点していては」。毎回安打を許し、チームへリズムを呼び込むことができずに肩を落とした。

 リーグ再開後、チームは1勝5敗。先発陣が早々に打ち込まれるなど、5敗のうち4試合で先制を許している。必勝パターンでもある、五十嵐や守護神・林昌勇ら救援陣を送り込むことすらできない状況で、高田監督も「先発が試合をつくれていないからね。はじめ良かったし、悪くなるころなのかな。早く立ち直ってもらわないと」と話した。

 好調のチームを支えてきた先発陣が立て続けに崩れている状況に、野手陣も危機感を口にした。この日は1回1死二塁、2回1死二、三塁の先制機で得点できず、流れを相手に譲った。8回に本塁打を放った福地も「これまでは投手に助けられてきた。疲れが出始めるこれからの時期、今度は僕たちが早い回に点を取ってやらないと」と強調。ヤクルトが夏場を前に正念場を迎えつつある。【松本俊】

 [2009年7月4日7時57分

 紙面から]ソーシャルブックマーク