阪神の今秋ドラフト上位候補に近大の荒木貴裕内野手(4年=帝京三)が浮上したことがわかった。阪神は3日、西宮市内の球団事務所でスカウト会議を行った。南球団社長、黒田編成部長、スカウト陣がそろい上位候補を絞り込んだ。黒田部長は「大まかにではなく、上位はどうするかという話をした」。

 上位リストには、右打ち野手では大学球界トップクラスの実力を持つ俊足巧打の荒木の名前が挙がった。今年は3月30日に右足甲を骨折しながらも、5月4日立命大戦で復帰後は全6試合で安打を記録。近大を主将として2季ぶりの優勝に導いた。日米大学選手権の代表主将にも就任。リーダーシップも魅力で、プレースタイルから二岡2世とも呼ばれる。

 他にも即戦力の上位候補として創価大の右腕・大塚豊投手(4年=創価高)と法大の右腕・二神一人(ふたがみ・かずひと)投手(4年=高知)もリストアップされた。高校生ではすでに花巻東の左腕・菊池雄星(3年)千葉・東洋大望洋高の真下(まっか)貫之投手も上位候補としている。

 6月26日のオーナー報告会では「3カ年計画」でのチーム再建方針が示され、南社長は「(チーム)編成の方針固めと、ドラフトの指名候補選びは平行してやっていく」と話した。

 [2009年7月4日12時7分

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