<オリックス2-5楽天>◇4日◇スカイマーク

 いきなり岩隈から3安打。やっぱりオリックスの4番はローズですなあ。右手甲の骨折で戦線離脱していたオリックスのタフィー・ローズ外野手(40)が約2カ月半ぶりの復帰第1打席で、いきなり貫禄(かんろく)を示した。初回2死二塁で岩隈の外角直球をとらえ、先制の中前適時打。6回、9回にも岩隈から右前にはじき返して計3安打と活躍したがチームは完敗。「負けたら関係ない」と険しい表情だった。

 5月13日の西武戦で右手甲に死球を受け「第5中手骨骨折」で全治2カ月と診断。米国でリハビリに励んだ。実は、その前に打撲していた両ひざの治療も並行して行っていたため復帰に時間を要した。その間、実戦出場は一切なかったが7月16日の来日後は練習でボーグルソンら2軍投手の生きた球を打って急ピッチで感覚を戻した。

 「手もひざもいい状態。長い間抜けていたけど大丈夫だ」と宣言していた通りの活躍。大石監督は「まだ思い切り振っていないけど、ヒットならいつでも打てるという感じ」と健在ぶりに目を細めた。「今は6位だがまだ試合はたくさん残っている。プレーオフ進出の可能性は十分ある」とローズ。初戦は飾れなかったが、ミラクル逆襲劇の主役になる意気込みだ。

 [2009年8月5日10時34分

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