阪神能見篤史投手(30)が山口投手コーチから「奪三振禁止令」を受けた。今季114奪三振はリーグトップを快走。同2位の中日吉見に4個差をつけるが、山口コーチはさらなるレベルアップを期待。「三振を取るなと言ってある。球数が増えるから。三振を取るより、打たせてとるボールを作らないといけない」。目先のタイトル奪取以上に、より完成された投手への変身を重視する方針だ。

 能見も理解力十分。前回7日の広島戦(マツダ)は8回無失点ながら奪三振数は「5」と控えめだった。この日は甲子園新室内練習場での投手指名練習に参加し、熱心にフリー打撃で振り込んだ。「なかなか練習できる機会ないでしょ?

 9人目の野手ですから。(今後も)何とかゼロに抑えたい。勝ち負けはあとからついてくる」。次回は14日からの巨人3連戦(東京ドーム)に先発予定。奪三振キングより、チームの勝利を最優先させる。

 [2009年8月11日11時2分

 紙面から]ソーシャルブックマーク