オレ流雑談作戦だ。中日落合博満監督(55)は15日、ナゴヤドームで投手陣と「座談会」を開いた。中堅のフェンス際でシートノック、打撃練習を見守っていたが、投手陣を次々に呼び止め話し込んだ。17日に迫ったヤクルトとのCS第1ステージに向け、和やかムードでコミュニケーションを図った。

 最初の相手は岩瀬だった。前日実戦登板した反省会のようにも見えたが、終始笑顔を浮かべるなどピリピリムードは皆無。身ぶり手ぶりを交えながら、1対1で約15分も話し合った。岩瀬は「野球の話ですけど雑談です。CSに向けて特に、というわけではないです」と説明。自らの体調については「今さら不安になんてならない」と話した。

 岩瀬が引き揚げると、今度は中田、小笠原、鈴木、小林正らが座談会に参加した。それぞれにメッセージが伝えられたもよう。鈴木は「打者目線の話をしていただきました。詳しく言えませんが、打者はクセを見抜くときにどこを見るかといった話。普通の打者の見方と違うので、勉強になりました」と話した。

 雑談の目的は、投手陣の緊張をほぐしながら、さりげなく投球の極意を伝えるためとみられる。9日にも吉見、チェン、小林正が訓示を受けた。オレ流監督は、CS突破に向けさりげなく手を打っていく。【村野

 森】

 [2009年10月16日11時48分

 紙面から]ソーシャルブックマーク