阪神が、立命大藤原正典投手(4年=県岐阜商)を外れ1位として、29日のドラフト会議で指名する可能性が浮上した。24日、わかさスタジアム京都で関西学生リーグの立命大-同大が行われた。阪神は、黒田編成部長らが先発左腕藤原の投球をチェックした。

 黒田部長は、藤原について「空振りをとれる魅力がある。上位候補です」と明言した。阪神は、他球団と競合必至の花巻東・菊池を1位指名する方針。外れ1位候補として、高校生左腕の智弁和歌山・岡田俊哉、敦賀気比・山田修義、東洋大望洋・真下(まっか)貴之の3人に絞っていたが、プラスして即戦力左腕の藤原指名も照準に入れた。

 藤原はこの日、7回5安打2失点で勝敗がつかなかった。初回2死満塁で押し出し四球を出したが、2回以降は立ち直った。球の出どころが見にくい投球フォームから直球とスライダーを披露。試合は2-3で敗れたために、本人は「明日もいきます」と、25日の第2戦登板を直訴した。5月に左肩を痛めているが、黒田部長は「秋になって状態が上がっている」と回復を認めていた。

 [2009年10月25日11時48分

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