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46歳工藤西武入団会見、ナベQ抑え期待

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古巣の西武入団会見をした工藤公康は、ユニホームと帽子姿でガッツポーズ
古巣の西武入団会見をした工藤公康は、ユニホームと帽子姿でガッツポーズ

 最年長ストッパーだ! 西武入りが決まった工藤公康投手(46)が16日、埼玉・所沢の球団事務所で入団発表を行った。1年契約で推定年俸3000万円プラス出来高払いで合意。背番号は「55」に決まった。94年以来の古巣復帰に「抑えでもなんでも、やってくれと言われたらどこでもやりたい」と意欲満々。ストッパー不在のチーム状況だけに、今季44歳のロッテ小宮山がマークした最年長セーブ記録を塗り替える可能性も十分ありそうだ。

 古巣復帰に合わせてブルーのネクタイで決めた工藤も、緊張の色は隠せなかった。入団から13年を過ごした西武とはいえ、今は立場も状況も違う。入団会見では「ワクワク、ドキドキが入り交じってますが、緊張の方が大きい。若くて力のある選手の中に入る戸惑いはありますが、自分の力で少しでもチームが勝てるならと思い、お世話になることを決めました」と真剣な表情で決意を口にした。

 昨季日本一チームが4位と低迷。補強ポイントである中継ぎ左腕の戦力として求められ、入団した。「ライオンズが一人前に育ててくれて、今も野球ができている。先発でも中継ぎでも抑えでも、やってくれと言われればいく」。ポジションにはこだわらず、来季29年目の働き場所を与えてくれたチームに恩返ししたい思いがあふれた。

 渡辺監督は、工藤の起用法を「後ろの1イニングか、左のワンポイント」と考えている。今季の敗因はリリーフの不振が大きかったが、特に抑えの不在は深刻だった。グラマンが左肩痛で離脱した後、小野寺がチーム最多16セーブを挙げたが、定着できずに2軍落ち。適任が見つからず、調子や打者との相性によって「日替わり守護神」を採用する苦肉の策も実らず、9投手にセーブがつくという異例の事態を招いた。

 来季はグラマンが復帰予定だが、左肩手術明けで、昨季31セーブを挙げたほどの働きができるかは未知数。現状では計算できるストッパー候補の見通しが立っておらず、工藤が結果を出し続ければ、抜てきされる可能性はある。また、ドラフト1位指名した花巻東の菊池雄星投手(18)は先発候補だけに「菊池君から工藤さんのリレーなんておもしろいだろうね」と渡辺監督は“28歳差リレー”の実現にも期待を寄せる。

 今季まで所属した横浜で中継ぎの適性を示した工藤だが「抑えはやったことがない。その時になってみないとわからないが、そうなったら準備をしたい」。セーブとなれば西武時代の89年までさかのぼり、通算3個だけ。たとえ慣れないポジションでも、今も140キロを超える直球と28年で培った投球術、不屈の闘志がある。新たな挑戦を拒む理由はない。

 47歳になる来季も現役を続けられることに「運が強い」と自己分析したが、「運だけに頼らず、ライオンズを日本一にできるよう頑張りたい」とも言った。黄金期を再び築くために古巣に戻った左腕が、強運と実力で守護神の座を奪い取る日がくるかもしれない。【柴田猛夫】

 [2009年11月17日8時49分 紙面から]


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