初代M-1グランプリに輝いた阪神狩野恵輔捕手(26)は、能見篤史投手(30)とともに賞金1000万円を分け合った。「1年間の成績が、こういう形で評価されてうれしい」。今季127試合に出場し、右ひじ痛で出遅れた矢野の穴を埋めた。表彰式では司会から「今年の受賞者は2人。まずは投手の狩野投手…」と間違われるハプニングも。だが、捕手としての存在感をきっちりと見せ、審査員役の指揮官から目に見える形で評価された。「自分のことのようにうれしい」と吉田バッテリーコーチも教え子の受賞を喜んだ。

 城島加入で、来季は出場機会が減ることは避けられない。コンバートの道もあったが、秋季キャンプでは捕手一本で練習に取り組んだ。「これを励みに頑張りたい」。相手は07年にメジャー1位の、盗塁阻止率4割6分5厘を記録した“M-1の肩”を持つ男。マスクを賭けた、M-1のバトルが繰り広げられる。

 [2009年11月22日14時13分

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