右ひざと左ひじの手術を受け、リハビリ中のソフトバンク松中信彦外野手(35)が27日、来季開幕での外野守備に意欲を見せた。この日、東京都内の医療施設で手術個所の検査を受け、順調な回復を確認。「まずは開幕を自分のベストで臨めることが大事。守ることができるかもしれないし、そうでないかも。でも、先のことより、目の前のリハビリを1つずつクリアしていきたい」。DH起用が濃厚とみられる中、今後も順調に患部が治れば、外野守備につく考えを示した。

 今後は本格的なランニングメニューが加わる。直線を走るだけでなく、練習にひねり動作を追加。左ひじに関しても可動域は広がっていることが確認されており、負荷を高めていく。今年体重95キロでシーズンに臨んだが「『これ』というものはない。体重を落とすことは考えていない」と、減量に取り組む必要がないことを強調した。

 松中は5月末に古傷の左ひじを痛めた影響で今季25試合しか守れなかった。8月には右ひざ痛に襲われ、楽天とのCSも欠場し、10月23日に手術を敢行。松中が守れれば、新外国人選手の李机浩(イ・ボムホ)内野手(27=ハンファ)のDH起用にもメドが立ち、来季超攻撃オーダーが完成する。今回ランニングに「GOサイン」が出たことで、背番号3が復活ロードを突き進むスピードを一気に上げていく。

 [2009年11月28日11時40分

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