城島さん佐世保バーガーを広めてください!!

 阪神に新加入した城島健司捕手(33)が6日、故郷の長崎・佐世保からご当地グルメのPR役を期待された。人気の佐世保バーガーは、全国で類似品も売られている。佐世保市観光コンベンション協会は「佐世保バーガー認定委員会」を作って認定書を発行しているが、周知徹底がままならない。同委員会は、地元出身の城島が活躍することで、佐世保バーガーをめぐる混乱の収拾を期待している。

 城島が故郷・佐世保のご当地グルメの救世主になる。入団会見で「目いっぱい、甲子園で暴れたいと思います」と抱負を述べた新戦力。熱い視線を送っているのは、阪神ファンだけではない。佐世保観光コンベンション協会も虎の城島に期待している。同協会関係者は「城島選手が活躍することで関西のみならず全国に佐世保バーガーの名を知らしめてほしい」と語った。

 当人にとってはちょっぴり意外な「オファー」かもしれない。認知度アップを期待する裏には、地元の名物をめぐる混乱を城島の力で収拾できるかもしれないとの思いがある。ご当地グルメとして定着している佐世保バーガー。同協会では「佐世保バーガー認定委員会」を発足させて、ブランド価値の向上に努めている。ただ近年は、全国で勝手に佐世保の名を記した類似品が頻発し、混乱が生じているというのだ。

 同委員会は「佐世保バーガーは01年ごろから話題になり始めました。ただ有名になるにつれて、類似品に関するクレームもくるようになった。行政とも協力して05年ごろから認定書を発行するようになったのですが…」と説明する。佐世保バーガー認定は地元の食品衛生専門家など10人の有識者で構成された委員会で選考される。<1>コンセプト<2>独自性<3>信頼性<4>地元の食材産物を使っている<5>将来性、の5条件を満たし、ハンドメードにこだわったお店に発行される。しかし法的な根拠がなくPRに苦労している。

 そこで白羽の矢を立てたのが城島だ。同協会関係者は「地元のスーパースターですから、何らかの協力をしていただければうれしいです」と語る。城島が佐世保バーガーの定義やおいしさをアピールしてくれれば、特に関西圏での効果は抜群。守備の要らしく、地元ブランドの「死守」をお願いしたい考えだ。

 城島は来年1月に佐世保市内の自主トレで来季のスタートを切る予定。「城島健司ベースボール記念館」も同市内にあり、佐世保観光コンベンション協会とのつながりもある。城島には阪神ファンのみならず、故郷のPR役としての期待も高まっている。

 [2009年12月7日11時38分

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