巨人原辰徳監督(51)が大みそかのNHK紅白歌合戦でゲスト審査員を務めることが20日、分かった。紅白では例年、その年に活躍した各界の著名人、話題の人物を審査員として招いている。野球界の「今年の顔」として原監督に出演依頼が届き、この日までに受諾した。巨人監督の紅白出場は、00年の長嶋監督(現終身名誉監督)以来となる。

 今年はまさに「原イヤー」だった。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表を世界一に導いた。シーズンではセ・リーグ3連覇、ポストシーズンも勝ち抜いて02年以来の日本一を達成した。日韓チャンピオンシップも制し、史上初の「4冠監督」となって国際野球連盟(IBAF)から世界最優秀監督に選ばれた。これまで年末年始は海外などでのんびりと過ごすことが多かったが、野球界を代表して国民的番組に出場することを決めた。

 チームでは02年の高橋由以来の出演が実現する。WBCから始まり、その後も全力で走り続けた原監督の09年にオフはない。お茶の間のファンに感謝の笑顔を届けて、充実した1年を締めくくる。

 [2009年12月21日7時26分

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