阪神新井貴浩内野手(32)が、ライバル巨人で先発に転向する山口撃破を誓った。26日、年内の甲子園クラブハウスでの練習を打ち上げ。来季からスターターになるWBC日本代表左腕について「いいピッチャーなので打って、勝てるように頑張りたい」と話した。

 新井にとってお得意さまだ。今季はセットアッパー山口を6打数3安打1打点と打ち込んだ。それでも「6打数だけなので。そんな(好相性の)イメージはない。球に力があるし、スライダーもチェンジアップもいい」と気を引き締めた。

 セ・リーグを3連覇した巨人と今季は五分の星だった。「チーム力は(巨人が)上だと思うが、今年は相性というか、対戦で嫌なイメージはなかった。もちろん巨人をたたかないと優勝はないから」と新井。ライバルを打ち倒し、リーグVを奪回する構えだ。

 今オフは甲子園クラブハウスで継続的に打撃練習を敢行。年末年始は故郷広島のジム「アスリート」で汗を流す予定。その後はメーン練習場を甲子園に据える。「ここが一番いい。打てるし、投げられるし、ウエートもできる」。最近2年間悩まされた腰痛とも決別。しっかり体を鍛え上げて、山口を、そして巨人をたたく覚悟だ。

 [2009年12月27日11時44分

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