渡米中の日本プロ野球組織の加藤良三コミッショナー(68)が6日(日本時間7日未明)、日米首脳会談で「世界一決定戦」開催の見解が一致したことを明かした。5日にミルウォーキーで大リーグのセリグ・コミッショナー、6日にはニューヨークで同デュパイ最高執行責任者とそれぞれ約1時間の会談を行い、意見交換した。

 加藤コミッショナーは08年7月の就任時から、日本シリーズ優勝チームとワールドシリーズ優勝チームが戦う「日米決戦」の開催を目標に掲げてきたが、逆にセリグ氏から日米王者で争う「グローバルワールドシリーズ」開催を提案されたことを明かした。加藤コミッショナーは「驚いた。セリグは『(2012年までの)任期中に実現したい、ライフワークのようなものだ』と言っていた。私もまったく同意見。現実の課題として検討すべきだ」と話した。容易に実現する話ではないが、「この先の道筋をつけた。話し合いは続けていく」と強調。7月には日本のオールスターにセリグ氏を招待し、会談することを検討している。(ニューヨーク=大塚仁)

 [2010年1月7日7時48分

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