阪神新井貴浩内野手(32)が、2月1日からの沖縄・宜野座キャンプ中に初実戦に臨むプランが7日、浮上した。実現すれば2年ぶりで、昨年は故障の影響で同下旬の安芸キャンプまでズレ込んだが、今季は体調も万全。しかも「開幕は(昨年より)1週間早いですからね」と、真弓監督が新4番構想を抱く主砲は自覚も十分だ。早ければ、練習試合が組まれた同13日の日本ハム戦に登場。城島やマートンらのデビュー戦計画も進む注目の一戦で、新井も完全復活の打棒を披露する。

 「開幕が大事ですからね」。早期実戦を見据える背景には、3月27日横浜との開幕戦(京セラドーム大阪)がある。相手先発予想は天敵三浦。しかも尾花新監督を迎えて補強も進めるなど、お得意さんから変ぼうしている可能性が高い。開幕ダッシュへ重要な3連戦。昨年は自身が苦しんだ前半戦にチームが下降線を描いた教訓も、異例のハイペース調整に生かされている。

 「去年は大丈夫かなあという感じだったけど、今年はしっかりトレーニングできている。いい感じできています」。この日は大阪・豊中市内で矢野らとトークショーを行い、復調への手応えは十分つかんでいる。甲子園の新室内練習場が開いた5日から早速、打ち初め。「ガンガンじゃないけど、ガンぐらい打ってます。とにかく優勝したい。今年は自分自身に期待しています」。金本らと行う筋力トレーニングも充実。進化した新井の初実戦は大いに注目だ。

 [2010年1月8日11時31分

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