巨人伊原春樹ヘッドコーチ(60)が9日、尾花新監督率いる横浜に警戒心を示した。川崎市のジャイアンツ球場で新人合同自主トレを視察。「横浜には去年はたくさん貯金させてもらったけど、今年は減るのは確か」と、昨年最下位チームの大幅補強に気を引き締めた。ロッテからは橋本将、日本ハムからスレッジも移籍。左打ちの強打者もそろい「本塁打も間違いなく増える」と、要注意ランプをつけた。

 新監督の手腕は、横浜打線に影響すると予想する。「うちの投手のクセとかは心配ない。自分が教えていた選手のことは、意外とよく分からないもの。それよりも野手。対戦相手から見える部分を言うんじゃないか」と、打者陣が弱点を克服することを警戒した。リーグ3連覇の間に貯金8、13、12と稼いだ“お得意様”との対戦成績が、4連覇のカギを握る。【小松正明】

 [2010年1月10日9時14分

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