ソフトバンク摂津正投手(27)が、下半身強化で「球児超え」を目指す。昨季のパ・リーグ新人王右腕は12日、熊本で馬原、神内との合同トレを公開。プロ1年目の昨季は主にセットアッパーとして70試合に登板し、防御率1・47と文句のつけようのない活躍を見せた。特に目立ったのは奪三振。抜群の制球力を武器に、奪三振率11・52と、40試合以上登板した救援投手では阪神藤川に次ぎ両リーグ2位となる数字をマークした。

 「今季は1位?

 三振にこだわりはないですけど(三振を)取れる場面ではきっちり取れるようにしたい」。遠慮がちな表現ながら、力強いまなざしで「球児超え」を口にした。

 日本を代表するドクターKに。自主トレでは下半身をいじめ抜いている。宿舎から練習場まで毎日約1時間かけて自転車で通勤するのが日課。練習中も200メートルのインターバル走などで徹底的に走り込む。

 「けっこうしんどいです…」。言葉とは裏腹に、プロ入り後初めての経験に手ごたえを感じる。

 今季の目標には、阪神藤川や久保田らも果たせなかった2年連続70試合登板も掲げている。達成すれば西鉄稲尾和久(58~59年)以来51年ぶり史上2人目の大偉業。昨季2位に甘んじた奪三振率トップの奪取と、伝説的記録の達成に向けて、摂津が着実に土台を固めている。

 [2010年1月13日11時49分

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