ソフトバンクの無敗セットアッパー、ブライアン・ファルケンボーグ投手(31)が、痛めていた右ひじを完治させ、米国で順調に自主トレを進めていることが17日、分かった。昨季終盤に右ひじ痛を訴えて戦線離脱したが、2月キャンプインに「問題ない」との連絡を球団に入れているもの。今月下旬に来日する見通し。春季キャンプ初日からのブルペン投球も可能とみられ、頼もしい助っ投が完全復活して日本球界2年目に臨む。

 鷹ファンにとっては何よりの朗報が、ソフトバンク球団に届いていた。これまで米国に帰国しているファルケンボーグの右ひじ痛の経過はベールに包まれたままだったが、関係者の話によると、2月春季キャンプに向けて「問題ない」との連絡が入っているという。剛腕セットアッパーの復調が明らかになった。

 ファルケンボーグは現在、米カリフォルニアの自宅近くで自主トレを進めている。1月28日前後に来日する方向でスケジュール調整にも入っている。すでにファルケンボーグ本人には、2月春季キャンプのチームスケジュールが伝えられている。2月14日から紅白戦、同20日には練習試合がスタート予定。3月20日のシーズン開幕へハイピッチの仕上がりが必要で、キャンプインへ支障ないとの一報は完全復活とみていい状況だ。昨年はキャンプ2日目にブルペン入りしたが、初日から投球練習する可能性もある。

 ファルケンボーグの好不調は、チーム浮沈の大きなカギとなる。昨年は46試合に登板し、防御率1・74。23ホールドの活躍で、摂津、馬原との「SBM」救援トリオは、他球団の脅威の存在となった。交流戦Vにも貢献したファルケンボーグだが、8月中旬に右ひじを痛めると、9月登板は3試合のみ。古傷でもあり、クライマックスシリーズでメンバー入りできなかった。その離脱はチームにも大きな影を落とし、不在期間が長かった9、10月にホークスは失速。ファルケンボーグ不在がV逸の一つの要因ともなった。

 今季も救援陣の核として期待されており、ファルケンボーグの復活が、秋山ホークスの命運を握ると言っても過言ではない。先発投手陣でローテ入りが確実視されているのは、杉内、和田、ホールトン、大隣の4人のみ。先発陣が薄い台所事情だけに、ファルケンボーグ完全復活来日は、明るい光をチームへ差し込むに違いない。

 [2010年1月18日11時5分

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