ソフトバンク小久保裕紀内野手(38)が、5年ぶりの30本塁打超へ“原点調整法”を取り入れた。2日、キャンプ初の屋外練習。フリー打撃でも快音を飛ばしたが、その後の個人メニューがスラッガーとしてのこだわりを示していた。相手が正面からボールをトスする「正面ティー」ではなく、横から投げたボールをスタンドまで運ぶ「ロングティー」。小久保は「今年はロングティーをやる。今までは前から投げてもらっていたが、飛ばす力をつけたいのでロングティーをやろうと」と明かした。

 通算384本塁打の原点でもある。チームがダイエー時代、春季キャンプでは日暮れ近くまでロングティーを繰り返す日々だった。巨人から復帰後の近年は「正面ティー」の割合が増していたが、飛距離への強い思いが、背番号9を奮い立たせた。ミートポイントを投手寄りに置く新打法について、王会長とも話し合った。原点に立ち返った主将のバットが、日に日にヒートアップしていくはずだ。

 [2010年2月3日11時29分

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