日本ハム中田翔内野手(20)が、あわや大惨事となる“頭部死球”に見舞われた。沖縄・名護キャンプ第2クール初日の6日、この日からメニューに加わったバント攻防で「事件」は起こった。送りバントを投手前に成功させてニンマリと一塁へ走る中田の後頭部に、ゴロを処理した榊原の送球がそれ、ヘルメットを直撃。スタンドのファンからも「あっ!」という悲鳴が響いた。…が、本人はいたって平然。「全然大丈夫です。直撃ではないと思ったくらい」。割れたヘルメットを粘着テープで補修して練習を続け、周囲を一安心させた。

 被害に遭ったヘルメットは、入団時から使っていた愛着のあるもの。「もう3年目やった」と一瞬寂しそうな表情を見せたが、そこも切り替えは早かった。スペアとして用意された新品のヘルメットに「こっちの方が軽いし、ツバの曲がり方も違う」と気に入った様子。ゆるキャラ「翔たん」は、すぐに笑顔に戻った。

 その後のフリー打撃では昨季4勝を挙げた糸数から5本の柵越えを放つなど、40スイングで8本のオーバーフェンスと、今キャンプ最多を記録した。「調子はいいよ」。アクシデントにも動じず、調整ペースは上がってきた。【本間翼】

 [2010年2月7日10時25分

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