先発に転向しても、キャンプでは“クローザー”の座は譲らない。横浜山口俊投手(22)が連日、ブルペンで最後まで投げ込みを続けている。沖縄・宜野湾キャンプの7日もチーム最多の157球を投げ込み、キャンプでの投球数は5日間で計725球(1日=93球、2日=120球、4日=205球、6日=150球、7日=157球)に達した。中継ぎの昨季は多くても1日100球。今季は「肩のスタミナは数を投げるしかない」とキャンプ前に掲げた3000球の目標に向けて、有言実行の毎日だ。

 長いイニングを投げてもフォームが崩れないようにするため、自主トレで「今までにないほどいじめた」と下半身を鍛え抜いた。期間限定だが初めて個人トレーナーも雇った。「効果は出ています」。充実した自主トレの成果が、何より投球数に表れている。

 8日はノースロー調整となるが、9日には「300球は投げたい」と再びブルペンに居座る。目算通りなら第2クール終了で累計1000球を突破。先発の柱となるべく投げ続ける。【鈴木良一】

 [2010年2月8日7時36分

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