日本ハム八木智哉投手(26)が開幕ローテーション死守に向け、好スタートを切った。沖縄・名護キャンプの9日、自身今季初実戦となる紅白戦に先発。2回を投げ、コーナーを丁寧に突き、打者6人を無安打無失点と完ぺきに抑えた。実戦感覚をつかむための登板で、順調な仕上がりを見せつけた。

 1回、先頭のルーキー加藤政義内野手(22=九州国際大)を右飛に仕留め、続く陽はフォークで空振り三振に。中田はこの日最速となる136キロの直球で中飛に打ち取った。わずか17球で内野ゴロ2、外野フライ3に仕留め「バッターとの駆け引きで勝負するタイプなので」と振り返った。

 危なげない内容に、打者も実戦慣れしていないことを踏まえながらも「自分が思っていたボールで空振りが取れた。自分の感覚で投げられた」と納得の表情を見せた。昨季は左肩痛から復活を遂げ、9勝を挙げた。今年はオフから肩の不安もなく、順調に調整が進んでいる。「決められたローテーションに入ったわけではないので、アピールするところはしていきたい」と好投にも気を引き締めた。

 [2010年2月10日10時21分

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