楽天田中将大投手(21)が「緩急」の本格習得へ乗り出す。17日の紅白戦に初登板する右腕。16日はブルペンで約80球の投球練習をし最終チェックを行った。持ち球すべてを投げたが、大きく抜けるカーブを重点的に練習。低めに制球し、「ああいう球を(実際の試合で)使うことができれば、もっと楽になります」と、さらに投球に幅を加える。

 思い切り振った右腕から遅れて、ボールが大きく抜けてきた。今キャンプではカーブの使い手、永井がキャッチボールの相手。練習から投げ、新たな持ち球として手中にしつつある。昨年まで1試合で数球、主に打者の目先を変える狙いで投げていた球種。カウント球、勝負球にフル活用できれば、相手にとってはやっかいだ。田中は「打者が入って実際にどうか。明日(17日)の試合で試してみます」。初実戦でのテーマに設定した。【宮下敬至】

 [2010年2月17日8時29分

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