<横浜0-0日本ハム>◇11日◇横浜

 尾花横浜のリズムがかみ合わない。投手陣が抑えながらも打線が散発4安打で0-0の引き分け。オープン戦7試合で0勝5敗2分けと、待望の初勝利はまたもお預けとなってしまった。

 前日10日は9失点。この日は先発ランドルフが5回無失点、守護神候補のクリス・ブーチェック投手(31=パイレーツ)も4試合目にして初めて3者凡退に抑えた。尾花高夫監督(52)も「0点に抑えれば負けることはない。今日みたいな試合ができていれば勝ちは遠くない」と一定の評価を与えた。

 それにしても悪循環だ。投手が抑えると、打線が湿りっぱなし。オープン戦で4度目の無得点。1回無死一塁、6回無死一、二塁でいずれも送りバントを失敗して得点につなげることができなかった。チャンスを生かせない現状に尾花監督も「いい投手だとチャンスが少ないし、送りバントを決めないとね。接戦だとああいうミスが響いてくる」と嘆いた。

 投打がかみ合わず、チグハグな試合が続く。オープン戦8試合目となる13日の阪神戦で白星がつかなければ、新監督のワースト記録になってしまう。「本拠地開幕だったし、本当は昨日(0点で)いきたかった。うまくいかないね」という野村投手コーチのぼやきが、チームの声を代弁しているように聞こえた。【鈴木良一】

 [2010年3月12日7時48分

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