リーグ4連覇、2年連続日本一を目指す巨人が内海哲也投手(27)ディッキー・ゴンザレス投手(31)の左右の両エースを軸とした5人で「開幕ロケットスタートローテ」を組むことが23日、分かった。開幕2カードは内海、ゴンザレス、東野、藤井、西村健の5人で回し、先発転向の山口は3カード目以降に登板することが濃厚だ。26日の開幕戦は内海、同2戦目にゴンザレスが先発予定で、ともに中5日で次戦に回り、開幕から一気に突っ走る。

 巨人が開幕ロケットスタートに向け、内海、ゴンザレスの「ダブルエース」を軸とした開幕ローテーションを組む。先発ローテは内海、ゴンザレス、東野、藤井、西村健、山口で確定だが、開幕2カードは山口を除く5人で回す。内海を中5日で4月1日の横浜戦、ゴンザレスを中5日で2日の広島戦に起用する。08、09年と開幕カードは未勝利だったが、今季は開幕からVロードを突き進む。

 開幕投手を務めることが濃厚な内海はオープン戦4試合に登板し、防御率1・06。2戦目に先発予定のゴンザレスは、3試合で防御率0・00と無類の安定感を誇った。ともにこの日は、ジャイアンツ球場で行われた投手練習に参加。「調整は順調です」と口をそろえた。

 相性も見極めた上での構成だ。両エースを中5日で投入することで、内海が4カード目の阪神戦で先発することが可能。「虎キラー」と呼ばれる男に、天敵討ちを任せることができる。ゴンザレスは3カード目の広島(昨季は5戦3勝)、5カード目の中日戦(昨季は5戦4勝)に回り、相性抜群の相手に先発することができる。

 先発転向する山口を万全な状態でマウンドに上げることもできる。24日のイースタン・リーグのヤクルト戦(戸田)に先発予定。100球を目安に調整登板する。キャンプ終盤にへんとう炎を発症したが、19日に200球の熱投を見せるなど状態は上向き。だが、これまで中7日以上の間隔を空けてきたように十分な間隔を空けた上で、初先発のマウンドを託すことになりそうだ。相性、状態を考慮した開幕ローテで、V4へ向けたシーズンがスタートする。

 [2010年3月24日8時46分

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