<日本ハム1-3楽天>◇6日◇札幌ドーム

 楽天永井怜投手(25)が8回を1失点に抑えて、今季初勝利をマークした。1回に2安打1四球で1点先制を許したものの、2回以降は立ち直った。低めの直球で押し続け、最少失点をキープした。最大のピンチは7回。代打中田に四球、さらに安打と四球で2死満塁とし稲葉を迎えた。「もう、強気で行こう。内角に直球を投げきろう。思い切り腕を振ることだけ考えた」。開き直った内角141キロで、三邪飛に仕留めてみせた。

 先発3本柱と言われながら、ここまで2戦2敗。1回に失点する悪癖は、この日も直らなかった。それでもようやく初白星。ブラウン監督は「投げる度に調子は良くなるよ」と、上昇気流を予感。永井は「チームも連敗していたし、カードの頭を任されている責任を果たせたと、ホッとしています。よかった」と、笑みを浮かべた。ウイニングボールは今季チーム初セーブの川岸から手渡された。「妻に渡します」と、昨年結婚後初めての記念球を握りしめた。【金子航】

 [2010年4月7日8時5分

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