解離性大動脈瘤(りゅう)のため都内の病院に入院している楽天野村克也名誉監督(74)の沙知代夫人(78)は13日、終日都内の自宅にこもった。午前10時すぎ、郵便物を受け取るため玄関先に一度姿を見せたときは、赤いセーターをはおりやや疲れた様子で対応。その後は、お手伝いさんが報道陣に「だんな様のお帰りは遅くなります」と話し、入院を否定する説明を繰り返した。

 午後5時5分には、野村氏の愛車を運転手が運転し、誰も乗せずに自宅を出発。その際にもお手伝いさんが「新横浜じゃなく東京よ」と新幹線の駅を思わせる言葉を運転手に掛け、12日に沙知代夫人が「明日(13日)は大阪で仕事」と話したことと整合性を取るかのような行動をとった。野村氏の現在の容体や復帰の見通しなどは明かされないままだった。

 [2010年5月14日8時41分

 紙面から]ソーシャルブックマーク