広島が低迷打破に思い切った血の入れ替えを行う。3日、マツダスタジアム内の球団事務所で、広池浩司投手(37)、青木勇人投手(33)ら10選手(育成選手2人を含む)に戦力外通告を行った。昨季は6人で、例年数人程度だったが今回は異例の2ケタ選手への通告となった。

 鈴木球団本部長は「今回は確かに多いが、ある程度の見切りというか、思い切った入れ替えをする」と説明した。

 狙いは明白だ。今季も早々に優勝戦線から脱落し、5位が確定。13年連続Bクラスという屈辱的な状況を変えるためだ。引退する高橋を含め、支配下登録枠いっぱいの70選手を整理して枠を空け、今秋のドラフト、さらに外国人選手の補強も積極的に進める。チームを活性化するために、大幅な選手入れ替えが必要だった。育成選手として再契約する見込みの中村憲投手(21)は、野手へ転向させるなどさまざまな再生策も試みる。

 同本部長は「ドラフトでどのくらいの人数を指名するか分からないが、多めの指名をした場合は(戦力外通告の)第2弾もありうる」とさらなる大なたをふるう可能性も示唆した。

 [2010年10月4日10時59分

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