巨人が“おかわりキャンプ”を張ることが17日、分かった。明日19日に宮崎秋季キャンプが終了するが、21、22、24、25日の4日間、ジャイアンツ球場で若手を中心とした2軍の全体練習を敢行する。

 これまで、秋季キャンプ終了後は個別の指名練習が実施されることはあったが、2軍全体が集合するのは異例だ。来季への準備を整えるのが最大の狙い。今キャンプでは連日特守、特打を行った。体力、技術の向上に重きを置いた。キャンプで学んだ技術をさらに磨くのがオフの目的だが、経験の乏しい若手選手のために、オフの過ごし方を説く時間も設定する。川相昌弘2軍監督(46)は「若手はオフもトレーニングをしなければいけない。その間にいかにこのキャンプで得たものを失わないか。(オフの)過ごし方も含めて、そのためのレクチャーもできればと思う」と説明した。

 今キャンプのテーマの1つだったバント、小技の総復習にも励む。この日のゲーム形式の打撃練習では坂本、松本、脇谷ら主力選手は犠打を1球で成功。取り組んできた成果を示したが、若手にはさらなる鍛錬の場が提供される。成長著しい育成ルーキー河野は「ここ(宮崎)でやってきたことを、しっかり生かすためにはとても重要だと思う」と決意を込めた。来季につながる実りの秋とするため、“川相塾”で追い込み、今季を締めくくる。【久保賢吾】

 [2010年11月18日9時23分

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