楽天星野仙一監督(63)が3日、腰を落ち着け、抑え候補を探す考えを明かした。球団は現在、米3Aで実績のある投手を中心に新守護神候補を調査中。星野監督も自らのネットワークを使いチェックしているが「なかなか出てこない」。だが、焦りはない。「3月までかかってもいい。最悪、5月までもな」と来季開幕を過ぎてでも、逸材を探し当てる覚悟を示した。

 岩村、松井稼と攻撃陣の補強は進んだ。しかし、ディフェンス重視こそ、星野野球の柱。抑え候補獲得は欠かせない。「後ろが信頼できないと、前の投手が死んでしまう」と明快に話した。好例は、かつて中日で獲得したギャラード。00年の来日は開幕後、4月になってからだった。それでも、リーグ最多35セーブを挙げた。獲得に際し、チーム関係者を米国へ派遣しオープン戦を視察させた。今回も「向こうのロースターを見ながら」と、臨機応変に対応していく。

 この日は、都内ホテルで球団幹部、スポンサーらと会食し、「これが最後の仕事になる」とあいさつ。三木谷会長、島田オーナーに投手力強化を直訴した。闘将は「外国人投手は宝くじ。買わんと当たらんよ」と豪快に笑った。腹を据え、不可欠なピースを手に入れる。【古川真弥】

 [2010年12月4日7時41分

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